何が基準になるのか。一つは、その商品(レコード)のストックがどれほどあって、市場にどのくらい出回っているのかということ。数が少なければ、当然ながら希少価値となって値段がつり上かっていく。が、希少価値だからといって、法外な値段は付けられないわけで、そのバランスを見極めるのもバイヤーの腕となる。さらに、商品自体のクオリティ(品質)の問題がある。その第一は、キズが付いているものは価値がグンと低くなる。CDの場合は研磨すれば通用するが、レコードではキズは命とりになるのだ。それから、ジャケットがボロボロに破損していたり、極度に汚れているもの、レコード盤だけというものも価値は減少する。「結局、レコード盤の品質とか内容的なものも含めて、その商品の価値を見極めた上で売れるかどうか、総合的に判断する目、その目利きが一番難しいんです。だから、CDならまだしも、素人が中古レコードの売買になかなか手を出せないというのは、そこなんですよ。長く経験を積んでいないと、やれないでしょうね」。この道二十五年という、ベテランのIさんの言葉だけに説得力がある。リサイクルショップを開業するときには、上述した事などを頭に入れておきたい。