健康食品であるグルコサミンが変形性関節症の改善にどんなに効果的だからと言って、それだけに頼っていればいいと言うわけではありません。むしろ逆で、グルコサミンで痛みが和らいだからこそ、できるだけ体を動かして、健康な生活を心がけてほしいのです。痛みがなくなれば、痛みに反応して起こる筋肉の異常収縮がなくなり、こわばった体がいくらかでも動かしやすくなっているはずです。関節は動かすことによって、よりスムーズに働くように作られているのです。関節の中の軟骨はスポンジのような構造をしており、そのクッション性が骨と骨の連結部分にかかる衝撃を吸収しています。表面はツルッルで摩擦が非常に少なく、全体はふっくら丸みを帯びた形状で、それらが関節のすべりのよさをもたらします。于で握ったスポンジを水の中で放せば、スポンジは水を吸い込んでふくらみます。軟骨がスポンジだとしたら、水の役割をしているのが滑液です。滑液を含んだり吐き出したりすること」で、軟骨は弾力とハリのある、すべりのよい状態を保っているのです。滑液を含んだり吐き出したりさせるのが、関節の曲げ伸ばしの運動です。関節を曲げると軟骨は圧縮され、伸ばすと周囲にある滑液を吸い込んでふくらみます。したがって、軟骨を滑液で潤してすべりのよい状態を保つためには、関節を適度に使うようにしたほうがいいわけです。また、運動にはもうひとつ、変形性関節症を改善するために必要な、大きな役刮があります。それは筋肉を今より強く柔軟にして、関節にかかる負担を軽くすることです。体のどこの関節を見ても、周囲には必ず筋肉があります。その筋肉が強さ・柔軟性とも健康な状態に保たれていれば、動作に伴う衝撃をきちんと受けとめ、関節の負担を肩代わりしてくれるのです。動物の体は、使わなければどんどん退化していくものです。痛いからと言って動かさないでいると、関節だけでなく筋肉、骨、全身機能も衰えていきます。しかし、これまであまり体を動かさなくなっていた場合、急に無理な運動を始めると体が対応できずに、かえって状態を悪化させてしまう危険性もあります。
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